今月のお酒と肴
★ 4月のおすすめ
「春」の語源は、草木が芽吹くこと。芽が「張る」からきたといわれています。
楽しいことや辛いこと、嬉しいことや悲しいこと、それぞれの春をお迎えのことと思いますが,自然の溢れる生命力を身体にとりこんで、胸を張って頑張りましょう。
また、学生さんやサラリーマンにとって、4月は新しい年の始まりですね。新たな出会いも楽しみですが、仲が良かった人たちとのお別れがつらい時でもあります。そうした惜別の宴に、また歓迎の席に、思い出に残る一本を開けてみませんか。
今月のおすすめは、「三千盛 純米大吟醸 活性にごり」と「出羽桜 純米吟醸 雄町 しぼりたて」。さまざまな料理にも相性良く楽しんでいただけると思います。
▼ 三千盛 純米吟醸 活性にごり
岐阜県 株式会社三千盛。辛口のお酒と言えば三千盛を思い浮かべる方も多いと思います。濁り酒は甘口のものが多いのですが,さすがに三千盛はしっかり辛口に仕上げてきました。
また。もろみを荒く濾して酵母が生きたままに瓶詰していますので,中では発酵が進んで微炭酸のお酒になって,またいっそうキレが増し,これはまさに和製シャンパンの趣。
風味はとても豊かで、甘みのある口当たりの次にしっかり酸が効いてきて,程よく切れていきます。炭酸が詰まっていますので,くれぐれも振ったりゆすったりは厳禁です。優しく開けてくださいね。
必ず冷蔵庫に入れて,冷たくしてお楽しみください。
720ml 1,606円
▼ 出羽錦 純米吟醸 雄町しぼりたて
山形県 出羽桜酒造。雄町は山田錦や五百万石などの酒米の原種ですが,芳醇な味わいの酒を生み出すことから,国内外の博覧会でも高い評価を受けている酒米です。
果実のような香りの中に雄町の力強さが感じられます。濃醇なコメの旨味の中にすっと切れる気持ち良さは,さすがに出羽桜の味。
品評会では各蔵ともコンテスト用のお酒を出品するのですが,平成21年に市販の純米酒の品評会が行われ,この雄町が第1回目の大賞を取りました。
料理との相性も良く,薄味から濃いものまで美味しく合わせてくれます。
冷やして飲むのがおすすめです。
500ml 1,485円
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